グーグルは、自社開発のスマートフォンの最新機種「ピクセル3/3XL」を日本で発売しました。
スマホ用のソフトウェア「アンドロイド」で知られるグーグル。自社開発のスマホ「ピクセル」をアメリカやヨーロッパで2016年から投入しました。日本では未発売でしたが今回、最新機種の完成を機に満を持して日本市場に参入しました。
11月1日からグーグルストアとNTTドコモ、ソフトバンクで販売が始まりました。価格は9万5,000円からと、アップルの最新機種「アイフォーンXS」より低く抑えた戦略的な価格です。
最大の特徴はカメラに搭載したAI(人工知能)です。写した物の形や色を認識し、かざすだけで名前や商品の情報を検索できます。また、自撮りではアイフォーンよりも広角で撮れます。さらにAR(拡張現実)を使えば、キャラクターと一緒に写真や動画を撮ることも!
アイフォーンへの対抗心を隠さないグーグル。その理由は日本市場での熾烈なシェア争いにあります。グーグルのソフトウエア「アンドロイド」はソニーやサムスン電子、ファーウェイなど、高級機種から低価格スマホまで多くのメーカーが採用していて、世界ではおよそ85%と圧倒的なシェアを誇ります。ただ日本ではアップルのアイフォーンがおよそ47%のシェアを持ち、その差は拮抗していています。
3年ぶりに日本市場で攻勢をかけるグーグルは、かつて開発や製造を他社に依頼したグーグルブランドのスマホを日本で販売していましたが、消費者に受け入れられずに事実上撤退しました。
グーグルのナンダ・ラマチャンドラン氏は「日本でグーグルは、検索やマップのブランドとして親しみをもってもらっている。ぜひこの製品を成功させたい」と話します。果たしてグーグルは日本のスマホ市場で存在感を示せるのでしょうか。
※この映像と記事は「ワールドビジネスサテライト」(10月10日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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