長年にわたって魚の缶詰の王者に君臨していたのは、ツナ缶でした。ところが2年前にツナ缶を抜いてサバ缶が生産量トップに。そして今、サバ缶を追いかけるように人気が急上昇している缶詰がイワシ缶です。
「開けてすぐ食べられる」「DHAとかEPAが豊富に含まれている」として人気を集め、2016年から2年連続で魚の缶詰生産量第1位のサバ缶。
ベニースーパー(東京・足立区)ではサバ缶の売り上げが昨年と比べておよそ3割増加しました。水産加工品メーカー大手の極洋では、販売数量がこの2年で約7割増加したといいます。急きょ生産ラインを増設し、海外での生産も開始しましたが、懸念されるのが原料不足による価格の上昇です。実際、マルハニチロは10%の値上げを決定しました。
こうした状況の中、極洋が注目したのがイワシ缶です。「イワシの価格は安定していますし、DHA/EPAも多く含まれている」と、同社常温食品部の山崎次長はイワシ缶に大きな期待を寄せています。イワシは洋風な味付けにも合うため、トマト味やハーブ味などのイワシ缶も発売。若者や女性に受けて、売り上げを2割以上伸ばしたそうです。
レシピ検索サイト「クックパッド」でも、イワシ缶レシピの検索数が増加。イワシ缶ブームが、広まりそうです。
※この映像と記事は「ゆうがたサテライト」(9月13日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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