平成最後のおせち商戦が盛り上がっています。売り上げで苦戦が続く百貨店業界ですが、おせちの売り上げは堅調に推移していて、お中元やお歳暮などと同様にキラーコンテンツになっています。

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松屋では、16万円を超えるバブル世代向けの豪華なおせちやマカロンの入ったゆとり世代向けのおせちなどが登場。華やかな時代を知る50代以上の"バブル世代"向けのおせち「和洋中三段重プレミアム」は、高級ホテル「ザ・ペニンシュラ東京」が手掛けていて、キャビアやいくら、アワビなどがぎっしりと詰め込まれています。値段はなんと162,000円(税込み)!

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安室奈美恵さんのファッションなどを真似ていた、40代前半の"アムラー世代"には、「フレンチおせち二段重」。こちらは当時流行したレストランウェディングにちなみ、フレンチレストランが作るおせちで、値段は32,400円(税込み)です。さらに「ゆとり世代」に向けたおせちでは、SNS映えを意識してデザートも入っています。

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一方、高島屋でここ数年人気を集めているのが、全ての料理がムース状になっていて、歯が弱くなったシニアでも楽しめるようになっているおせちです。食べるのに不自由を感じている方が歯茎や舌でもつぶせる柔らかさになっていて、値段は14,040円(税込み)です。シニア向けのおせちは、ここ5年で5倍にまで拡大していて、30年は29年の倍の売り上げを見込んでいます。

※この映像と記事は「ワールドビジネスサテライト」(9月3日放送)の内容を配信用に再構成したものです。

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