9月に国土交通省が発表した基準地価は全国平均で0.1%のプラスと、バブル期の1991年以来27年ぶりに上昇しました。特に上昇率が高いエリアをみると、いくつかのキーワードが見えてきました。
最初のキーワードは「外国人」です。北海道倶知安町は商業地、住宅地とも上昇率がトップでした。近隣にあるニセコのスキー場が訪日外国人に人気のスポットで、数億円の別荘が完成前から売れているといいます。ニセコで不動産を仲介している東急リゾートの渡邉さんによると、シンガポール、香港、タイなどの富裕層が中心となって不動産を購入しているといいます。
2番目のキーワードは「移住者」です。沖縄県那覇市でも地価が上昇しました。那覇空港からモノレールで約20分の「新都心」エリア。現在建設中のマンションのモデルルームを見せてもらいました。
広さは84㎡、4LDKのタイプで価格は5,000万円を超えるといいます。5年前と比べておよそ1.7倍に上昇しました。契約者の4割は県外出身者で、「移住者」の居住ニーズが高まっています。
最後のキーワードは「オリンピック」です。千葉県・一宮町の地価も上昇しました。その理由は一宮町が、東京五輪で正式競技となったサーフィンの会場に選ばれたためです。
ここ3、4年で物件を探す人が増加。8、9割がサーフィンを目的に移住してきています。今や一宮町の海岸沿いは建築ラッシュとなっています。
※この映像と記事は「ワールドビジネスサテライト」(9月18日)放送の内容を配信用に再構成したものです。
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