静岡県・清水港は2018年6月に、港版道の駅と言われる「みなとオアシス」に選ばれました。 「みなとオアシス」とは、港を中心に観光客を誘致するなど、地域活性化を目指すもので、国土交通省が認定し、全国121ヵ所が登録されています。
パプアニューギニアやオーストラリアなど赤道近くの海で取れた冷凍マグロ。1本100キロを超えるものも。清水港は冷凍マグロの水揚げ量で日本一を誇る港です。「これだけの魚をいっぺんに買ってくれる港はない」と清水港にマグロを水揚げした船長は語ります。
港に隣接する「河岸の市」。仲卸業者が販売するマグロのほほ肉や心臓、目玉まで売っています。清水港ならではの食材を売る店や飲食店がずらりと並びます。「河岸の市」は年間100万人以上が来場する人気施設ですが、全国的に有名な観光地が多くある静岡において「みなとオアシス」に登録されただけではなかなか集客には結びつかないのが現状です。
そこで、切り札として登場したのが「まぐろきっぷ」です。実は、清水港周辺には三保松原や久能山東照宮など、様々な観光地が点在。「まぐろきっぷ」は、それらをつなぐバスや鉄道などが乗り放題な上、観光施設の入場チケット、「河岸の市」などで利用できる食事券1,000円分がセットになっています。
組み合わせによっては定価より1,000円以上お得になる「まぐろきっぷ」。運営する担当者は「これまで各施設や交通機関がバラバラにPRしていたものを『マグロきっぷ』に集約し、街全体でマグロの港としてアピールしていきたい」と意欲を示します。
※この映像と記事は「ゆうがたサテライト」(8月30日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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