カプセル式コーヒーブランド「ネスプレッソ」の新商品が発表されました。新商品は東南アジアから南米まで5カ国の産地の豆を使用した新シリーズ「マスターオリジン」。最大の特徴は商品の裏側にある「ストーリー」だそうです。
発表会でプレゼンを行ったコーヒーアンバサダーの上野里佳さんは、「消費者の志向が変わってきていて、原産国で生産者がどのように生産しているのか?どんなこだわりや職人技をもって育てているのか?」などのストーリーが消費者にとっては重要なのだといいます。そして、そのようなコーヒーを生産するには、高い技術が求められ、それぞれの産地のこだわりが商品に詰まっていることが大事なのです。ターゲットは40歳以上のこだわりを持つビジネスパーソンです。
しかしコーヒー生産地ではある問題が起きています。トルコなどの新興国の通貨安が、コーヒーの価格にも影響が出ているといいます。
コーヒーの最大生産地であるブラジルでも現地通貨のレアル安が進行。レアル安が生産者の輸出を促し、供給が増えるとの見方から価格が下がりました。さらにコーヒーの記録的な豊作が拍車をかけ、12年ぶりの安値となりました。
ブラジルでのコーヒーの安値の影響は世界全体に広がり、コーヒーの価格は軒並み下落。あるエコノミストはコーヒーの価格下落により生産農家は収益を得られなくなり、他の農作物に転換する可能性があると指摘します。
そんな状況の中で、ネスプレッソの新商品の供給に影響は無いのでしょうか?ネスレネスプレッソのパスカル・ルバイー社長は言い切ります。「独自の調達プログラムがあり、品質の向上だけでなく、生産者の暮らしや地域の安定にもつながっている。生産者とこれだけ緊密な関係を築いているのは我々くらいだ。」
※この映像と記事は「ワールドビジネスサテライト」(8月30日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
テレビ東京の経済報道番組を"早見"できる「パラビジネス 2分で経済を面白く」は毎日配信中。
- 1