人気のスポーツやコンサートのチケットが高額で不正転売されている問題。転売業者はチケット販売サイトへのアクセスに「ボット」と呼ばれるコンピューターの自動プログラムを使用し、大量にチケットを購入していたことが、チケット販売大手のイープラスで確認されました。こうした中、不正アクセスを見破り、遮断できるシステムが開発されました。
開発したのはインターネットのセキュリティサービスなどを提供するアカマイ・テクノロジーズ。今回開発されたシステムでは、購入画面でのカーソルの動きや、かかる時間の違いから、人と「ボット」を判別できるといいます。
チケット発売開始から30分間のデータを分析したところ、約50万回のアクセスのうち9割にあたる45万回が「ボット」によるものと判明。1秒間におよそ100回もの購入を繰り返していました。
しかし対策のレベルを上げるたびに転売業者側の手口も巧妙になっています。アカマイ・テクノロジーズの中西さんは「常に技術開発してボットに打ち勝つような機能を入れてきている。いたちごっこだが常に少し上回る技術を適用できると信じている」と話します。
東京オリンピック・パラリンピックやラグビーのワールドカップも控える中、さらなる対策の強化が求められそうです。
※この映像と記事は「ワールドビジネスサテライト」(8月24日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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