オランダで路上に吐き捨てられるガムは年間1500トンにも上るといいます。これを有効活用した、世界初の"ガム靴"(ガムシュー)を地元のデザイン会社が考案しました。

靴底の素材の2割に路上で回収されたガムが使われています。靴底の模様はアムステルダムの地図。匂いは製造後につけたもので、強烈なピンク色はガムを意識し、あえてガムのように銀紙で包装しています。

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回収したガムを一旦高熱で溶かし、白い粒状の物質になるまで分解。これに別の素材を加えることで、靴底の材料へと加工する事に成功したといいます。リサイクルされた素材にこだわって環境への配慮もアピールします。

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価格はおよそ2万5000円とやや高めですが、販売開始からの3週間ですでに500足が売れていて、 増産も決まっています。

長年路上のガムに悩んできたアムステルダムの広報担当は「若者たちに"ガムを路上に捨てるな"と説教したくなかった。かわりに特別な靴を作った。若者たちにも話題になっていて、彼らもガムを捨てるのは良くないと気づいてくれたようだ。」と話します。

※この映像と記事は「WBS」(9月6日放送)の内容を再構成したものです

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