病気などで頭髪を失った子供のために、自分の髪の毛でウィッグをつくり、それを無償で提供するヘアドネーションという活動があります。ヘアドネーションが徐々に広がりつつある一方、高価な天然の毛髪のウィッグが、今後さらに値上がりするかもしれません。
このほど発表された飲料の自動販売機。1本買うごとに、ヘアドネーションで作られたウィッグを無償提供するNPO法人に数円が寄付されます。
治療などで髪の毛を失った女性向けにウィッグを扱う専門店では、染色やパーマをしていないものを厳選して使用するため、人工毛では出せない風合いの商品を提供しています。このため価格は17万2,000円(税込)からと高価なもの。寄付でまかなえるウィッグはごく一部で、多くの人は高額な値段で購入しなければなりません。
実はウィッグはほとんどが中国で作られています。現在の中国の若者の多くがカラーリングをしているため、無染色の髪の毛が貴重になっています。この影響で、日本でも今後さらなる価格上昇が危惧されているのです。
※この映像と記事は「ゆうがたサテライト」(8月27日放送)の内容を配信用に再構成したものです。
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