日経電子版、日経産業新聞と連動してイノベーティブな技術やベンチャーを深掘りする、動画配信サービス「Paravi(パラビ)」オリジナル番組の「日経TechLiveX」。PlusParaviでもテキストコンテンツとしてお届けする。

世界の宇宙ビジネスの市場規模は37兆円。日本発の宇宙スタートアップが世界的に注目されているという。日本の宇宙ビジネスの最前線を走るスタートアップ、アクセルスペースCEOの中村友哉さんと、民間宇宙ビジネスカンファレンス「SPACETIDE」を主催するA.T.カーニーのプリンシパル、石田真康さんをゲストに迎え、「日本発」宇宙ビジネスの未来と課題を議論する。

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瀧口:こんにちは。日経CNBCキャスターの瀧口友里奈です。そして、私と共に司会進行していただくのは、日本経済新聞編集委員の奥平和行さんです。奥平さん、よろしくお願いします。

奥平:よろしくお願いします。

瀧口:この番組はこちらの日経産業新聞、日経電子版と連係して、革新的なテクノロジーや今後成長が見込まれるスタートアップ企業に迫る「日経TechLiveX」です。こちらは、Paraviオリジナルコンテンツとしてお届けしています。さて今回のテーマですが、前回に引き続き『宇宙ビジネスビッグバン!スタートアップが起こす革命とは?』と題してお届けします。
それではゲストのご紹介です。超小型衛星の分野で世界をリードする株式会社アクセルスペースCEO、中村友哉さんです。前回は日本期待の超小型衛星「GRUS」についてお話を伺いました。こちらに二分の一模型も持ってきていただいています。引き続きよろしくお願いします。

中村:よろしくお願いします。

瀧口:そしてもうお一方、コンサルティング会社A.T.カーニーのプリンシパルで宇宙ビジネスの最前線に詳しい石田真康さんです。民間宇宙ビジネスカンファレンスSPACETIDE(スペースタイド)を主催するほか、内閣府の宇宙政策委員会で委員も務めていらっしゃいます。石田さんよろしくお願いします。

石田:よろしくお願いします。

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瀧口:それでは今回もキーワードに沿ってお届けします。まずはこちらです。『百花繚乱!宇宙ビジネス最前線』です。石田さんは先ほどもお話させていただきましたが、日本の宇宙産業を後押しするSPACETIDEの創業者のお一人ということですね。

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奥平:こちらにパンフレットがあります。

瀧口:奥平さんも行かれたそうですね。

石田:今年の5月のカンファレンスのパンフレットです。

奥平:ボランティアの方が作られたんですね。

石田:そうです。とても綺麗なデザインですが、全員ボランティアが作りました。

瀧口:(カンファレンスの開催は)今年で3回目ということですね。

石田:そうですね。今回3回目でした。

瀧口:今回はどういった内容だったんでしょうか。

石田:SPACETIDEは民間による日本初の宇宙ビジネスカンファレンスをテーマにしています。今回のキャッチコピーは『宇宙ビジネスの広がりがあらゆる産業を巻き込む』でした。これまで宇宙と関係なかった様々な企業の方に来ていただきました。当日は大体600人くらい来ていただきましたが、55パーセント、約半数は今、宇宙ビジネスをやっていない方が来るという、そんなカンファレンスになりました。

奥平:当日もいろんな方が登壇されていましたが、驚いたのが建設会社の方もいらっしゃいましたね。一瞬結びつかなかったのですが、裾野の広さを感じました。

石田:そうですね。ゼネコンの方や、通信企業、エレクトロニクスメーカー、自動車関係の方などですね。

奥平:航空会社もいましたね。

石田:そうですね。あとは化粧品メーカーさんなど、様々な業種の方に来ていただいています。

瀧口:会場でもご説明されたと伺いましたが、「宇宙ビジネスの今」ということでお話いただきたいと思います。こちらに「宇宙ビジネスの6つのセグメント」という表がありますね。

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石田:日本の宇宙ビジネスと言うと、やはり圧倒的にロケットの打ち上げのイメージが強いですね。その次にイメージがあるのは中村さんがされている衛星の分野。衛星コンステレーションという部分になります。

瀧口:コンステレーションというのはどういう意味ですか?

石田:これは星座という意味になります。前回お話があったように中村さんの会社では衛星を数十機打ち上げて、これを一つのシステムとして回すイメージだと思いますが。

奥平:それを星座に見立てるということですね。

石田:そうですね。全体を指してコンステレーションという言い方をしています。

瀧口:他にも軌道上サービスと書いてありますけど、これは何でしょうか。

石田:国際宇宙ステーションってありますよね。先日、金井宇宙飛行士が行っていらっしゃった所です。軌道上サービスというのはあの中で科学実験のサービスをしたり、宇宙ステーションから衛星を放出したりするサービスを民間企業で行っています。

瀧口:宇宙ステーションから衛星を放出するんですか。

石田:宇宙ステーションまでロケットで衛星を運んで行き、衛星をポンっと放出するサービスというのがあります。

奥平:あとは宇宙旅行・ホテル。これはイメージわきますね。他には探査・資源開発・移住など。

瀧口:前編でもお話がありましたけど、イーロン・マスクのスペースXや、リチャード・ブランソンのヴァージンなどが、有人で宇宙飛行を実現する予定が出てきていると思うんですけど、これは今旬の話題になってきているということでしょうか。

石田:そうですね。ジェフ・ベゾスさんが設立したブルーオリジンの方も5月にSPACETIDEに来てくださいましたが、会場のお客さんへ「宇宙に行く準備はできてるかい?」と話しかけていて、かっこいいなと思いましたね。

瀧口:皆さんの反応はいかがでしたか?

石田:とても盛り上がっていました。宇宙旅行の話は10年位前から出ていて、ずっと「まだかまだか」と言われていたんですけど、最近になってリアリティが出てきた気がします。近い将来は本当にいろいろな方が宇宙に出て行くことを見据えて、どんなビジネスをしようかという議論が増えてきていると思います。